手作り科学館 Exedraに、つかまえられた野生動物たちがやってきた!?

イノシシ、シカ、キョン、ハクビシン、アライグマ…
見た目も特徴もバラバラな動物たちは、どのような体の構造をしていて、自然の中でどのような暮らしをしていたんでしょう。

野生動物についてあらゆる角度から観察！

解剖して体の中を覗いてみたり、骨の標本にしてみたり、皮をなめしてみたり…
動物たちは私たちにいろいろなことを教えてくれ、多くの恵みを与えてくれます。
様々な角度から動物たちを観察し、ラボノートとしてまとめました。
意外と知らない動物たちの姿や、動物たちが教えてくれる最新の科学的知見などを知ることができるコラムも多数掲載し、読み応えたっぷりの内容となりました！（A5サイズ 36ページ）

彼らはどうしてつかまえられ、科学館にやってきたのか…。

実はこの動物たちは、人間に様々な被害（獣害）をもたらす「害獣」として駆除されてきたものです。駆除された後、廃棄されている動物の皮を集めてなめし、革（レザー）にしました。
この”害獣レザー”を使ったブレスレット作りを体験できる材料も同梱されてます。
小学生のお子様でも十分に楽しめる体験内容となっています。

野生動物と人間はどうかかわっていくべきなんだろう？

このラボノート＆体験教材セットを通じて、まずは科学館スタッフが感じた動物たちのおもしろさを、皆さまと一緒に共有できれば嬉しいです。
さらにその先に、獣害についても気づき考えるきっかけとなれば幸いです。

スタッフが力を注いで作った自信の科学館のラボノート第１弾、ぜひお楽しみください！

★セット内容★

・ラボノート（解説冊子）
・害獣レザー（駆除された動物の革。ブレスレットの材料）
・革ひも（害獣レザーを細く切ったひも。工作に使用します）
・木製ビーズ（ブレスレットを止めるのに使用します）
・革ポンチ（ブレスレットの穴をあけるのに使用します）
・型紙（穴をあける位置を指定するのに使用します）

動画で解説！ブレスレットの作り方

ブレスレットの作り方は、動画でも紹介しています。個々人の作業のスピードに合わせて、途中で止めたり、見返したりしながら、じっくりと取り組んでみてください。

我々が取り組んでいる問題とその対策、そして想いを動画にまとめました

獣害問題の原因のひとつは、人間の無知に起因する行動です。餌付けなど、野生動物に対する人間のふるまいにより、結果的に『害獣』と名付けられ、図らずも殺されています。しかも、捕殺された後はほとんどが焼却・埋設処分されています。そこで人間の都合で駆除された動物の革や骨を集め、科学を学ぶ題材とすることで未来へ活かすべく、問題を啓蒙するレザークラフト教材を開発しました。開発の背景にある問題や、野生動物とのかかわりを模索する方々のインタビュー、そして我々がこの教材を通じて実現したいことをまとめました。ぜひご覧ください。

キョン革について

　このキットに入っているシカ革やイノシシ革は真っ白なレザーですが、キョン革は異なるなめし方で処理したものを使っているため、少し黄色味がかった色をしています。汚れではありませんので、予めご承知いただいた上でお求めください。
　また、キョンの革はとても分厚く強いため、切る際は一般的なハサミではなく、キッチンバサミなど切断力の高いものをお使いになることを推奨します。

新聞でもご紹介いただきました